「君が代斉唱、日の丸にお辞儀。できない議員は卒業式に参加するな!」
11月15日開催の幹事長会において突然、議長より上記の内容の発言がありました。
小・中学校の卒業式には例年、議員が議会を代表して出席し、祝辞を述べています。上記の発言は、幹事長会の議題として来年3月の卒業式の出席議員を決める手続きに入る中で出されたもので、「君が代斉唱、日の丸にお辞儀をすることを確約すること」「誓約書を出してもらうことも考えている」「できない議員は祝辞を述べることを辞退すべき」など発言があり、自民・公明・民主・みんなの幹事長がこれに同調する事態となりました。
また、この内容が報告された18日の議会運営委員会でも、オール与党から「議長の代理でいくのだから、その意向に沿った対応は当然」「強制するものではないのだから辞退すればよい」などの発言があり、共産党区議団は「卒業式の祝辞は議長個人の代理ではなく、議会の代表として行うもの」「憲法の保障する内心の自由を侵すことは許されない」と対決姿勢を明確に示し、その場での結論は保留となりました。この問題は22日の幹事長会でひきつづき議論することになり、オール与党による共産党締め出し、教育の右傾化をすすめる動きは予断を許さない状況です。
背景に「戦争する国づくり」
卒業式での「日の丸、君が代」への対応を巡っては、これまでも議会内で議論を闘わせてきたところでありますが、今回、オール与党でここまで踏み込んで共産党排除をせまってきた背景には、安倍内閣のもとでの憲法改定をはじめ、秘密保護法の提案、解釈改憲など一連の「戦争する国づくり」の動向が、これを支持する一部右翼的な区民を勢いづかせ、議会にも反映されているものと考えます。
区議団は幹事長会・議会運営委員会において、道理に立った論戦で立ち向かうと同時に、議長に対しても会派としての立場を明確にした「申し入れ」を行うなど、憲法と議会制民主主義を守る立場で奮闘しています。
申し入れ全文はコチラ→ 「小中学校卒業式の議会代表としての祝辞に関する申し入れ」全文