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2006年第3回定例会決算委-きくち幸江議員

日の丸・君が代を強制する都の「通達」撤回と控訴取り下げを求めよ

「通達」と「処分」の違法性は明確
 東京都教育委員会が「通達」で、入学式や卒業式に日の丸に向かっての起立と君が代斉唱を強制し、従わないときは「処分」をおこなっていることに対し、東京地裁の判決が出されました。菊池議員は都教委の行為を違憲・違法とした判決文を引用し、区教委の毅然とした対応を求めました。
判決文では
「日の丸、君が代は明治時代以降、第二次世界大戦まで皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきたことがあることは否定しがたい歴史的事実」
「現在でも国民の間で日の丸・君が代が価値中立的なものと認められるまでにいたっていない」
「都教育委員会の通達は、教育の自主性を侵害する上に、教職員に対し一方的な一定の理論や観念を生徒に教え込むことを強制することに等しく、都教委の一連の指導は、教育の不当な支配を排した教育基本法第10条に反し、憲法第19条の思想・良心の自由に対し、共用された制約の範囲を超えている」
と、その内容は明確であり、東京都に対し「通達」の撤回と控訴の取り下げを東京都に求めるよう迫りました。
教育基本法改悪「先取り」の都教委
 答弁にたった教育長は判決文を読み上げ、歴史的事実についてはそのとおりと認めたものの、その他「思想・良心の自由の侵害」などは「憲法判断が含まれており、上告審で争われる」などと答弁。
菊池議員は「都教委が卒業式に監視のために出席するなど、日の丸・君が代の強制によって教育がゆがめられている」「東京都は教職員の処分でも全国で突出しており、今回違法判断の根拠の一つとなった教育基本法第10条をかえて、愛国心の教育を国民に押し付ける教育基本法改悪の先取りとも言えるもの」として、「教育に関わるものが責任を持ってものを言うべきとき」と毅然とした態度をとるよう求めました。
高齢者のプール利用料無料化の復活を
 これまで無料であった60歳以上のスポーツ施設利用料が有料にされたことについて利用者の皆さんから「なぜ有料か!!?」という声がたくさん寄せられています。
菊池議員は体力維持・介護予防などにスポーツへの区民の要望が高いことをとりあげ、定年後一定の時間があり、まだ運動する体力はあるが体も弱り始める時期、現役時代に比べ、収入は大きく減っている世代の声を受け止め、高齢者無料制度を復活するよう求めました。
 区は「有料化について区民の苦情はそれほど寄せられていない」「団体利用はかなりの負担になるが説明会をし、ある程度の理解を得られている」「65歳以上は半額にしたのでどんどん利用してほしい」など、答弁しました。

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