カテゴリー: まちづくり・防災・住宅 タグ: パーマリンク

水害対策についての緊急申し入れ

江東区長 山﨑孝明 殿

水害対策についての緊急申し入れ

2019年10月30日

日本共産党江東区議団
日本共産党江東地区委員会

 超大型の台風19号では、江東区においても荒川が氾濫する恐れがあるとして、亀戸、大島、東砂を中心に警戒レベル4の避難勧告が発令され、避難所には約7000人が避難しました。
 今回、区は避難準備情報を出さず、いきなり警戒レベル4(発令対象地区の全員が避難)の避難勧告を発令したことによって、多くの区民が驚き、戸惑いを感じました。
 情報提供についても、防災無線が聞こえなかったり、区役所に電話で問い合わせても適切な対応がなされませんでした。また、区のホームページにはアクセスが集中し、開けない状況になりました。
 避難所についても、収容しきれず、他の避難所に行ってもらった事例や、少なくない避難所で水没が想定される1階の体育館に避難者を誘導しました。
 備蓄物資についても、水や毛布等の不足や、自主避難所では備蓄されている物資の提供が円滑に行われなかった事例もありました。
 体の不自由な高齢者等は、上階へ移動するのが困難だったり、洋式トイレが不足し、和式トイレに座ったまま、立ち上がれなくなる事例も生まれました。
 また、プライバシーへの配慮も不十分で、今後の重要な課題です。
 避難所へのペット同伴についても、区防災計画では避難所内に原則、小動物避難所を設置するとしているものの、区は「ペットの受け入れはしない」との対応が行われました。
 日本共産党区議団と党江東地区委員会は、この間、避難所や被害状況の調査、避難された方々から聞き取りなどを行ってきました。
 これまでに把握した切実な要望について、次の通り緊急に申し入れます。

1.情報提供について

  1. 早めの避難情報を出すなど、発令の順序・タイミングや高齢者等への避難誘導は適切に行うこと。
  2. 暴風雨時も含め、防災行政無線の難聴地域を解消すること。また、広報車を走らせること。
  3. 防災行政無線の内容を受信できる防災ラジオの普及支援を行うこと。
  4. ホームページにアクセスが集中して繋がらないことがないようサーバーを増設するなど対策を図ること。
  5. SNS等の情報発信については、リンクを貼って送信するのではなく、ホームページにつながらなくても情報が受け取れる発信の仕方について検討すること。
  6. 情報発信については、日本語だけでなく多言語対応を図ること。
  7. 防災アプリを活用すること。
  8. リアルタイムの荒川の水位状況、避難所開設・受入れ情報等を分かりやすく伝えること。
  9. 洪水高潮ハザードマップは全戸配布し、住民説明会を行うこと。

2.避難所について

  1. 水害時の避難については、避難所の上階を使うなど水害対応とすること。
  2. 和室のある区民館など今回開設されなかった公共施設についても、避難所として開設できるようにすること。
  3. 避難所でも避難者が正確な災害情報を受け取れる体制を整備すること。
  4. た、避難者がテレビ・ラジオ・インターネット等による情報を受け取れるよう配慮すること。
  5. ペット同伴の避難者への受け入れ態勢を確立すること。
  6. 必要な物資の提供(水・食料・毛布など)を適切に行うこと。
  7. エレベーター設置やトイレの洋式化など、避難所のバリアフリー化をすすめること。
  8. 女性や乳幼児等が安心して避難所で過ごせるようプライバシーへの配慮を行うこと。
  9. 簡易型の間仕切りやテントを備品として配置すること。
  10. 荒川の氾濫や堤防が決壊した場合を想定し、南部地域に必要な広域避難所を設置すること。

以上

江東区長に「水害対策について緊急申し入れ」を行いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です