カテゴリー: 区議会定例会 パーマリンク

厚生委員会(2015.02.06)

◎開会の宣告
◯委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。
本日の委員会は、本会議休憩前に付託されました案件により、急ぎ開催いたしましたので、出席理事者につきましては関連部課長に限定をさせていただいております。
また、委員会通知及び資料につきましても、席上配布とさせていただきましたので、あわせて御了承願います。
────────────────────────────────────
◎議題1 議案第2号 江東区保育費用徴収条例の一部を改正する条例
——————————————————————————-
◯委員長  それでは早速、委員会審査に入ります。
議題1「議案第2号 江東区保育費用徴収条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
理事者から説明を願います。
——————————————————————————-
◯保育課長  それでは、資料1をごらんいただきたいと思います。江東区保育費用徴収条例の一部を改正する条例について、御説明させていただきます。
本件は、1月26日開催の本委員会におきまして御報告させていただいた内容についての条例改正案で、趣旨といたしましては、平成27年4月から実施されます子ども・子育て支援新制度に伴う改正でございます。
改正の概要でございますが、2番をごらんいただきたいと思います。主な点といたしましては、認可保育所保育料の見直し、そして保育短時間利用者の保育料設定の2点でございます。
まず、(1)認可保育所の保育料見直しについてでございますが、算定の基礎となります所得階層区分の定義を所得税ベースから住民税ベースへと変更いたします。この変更によります新しい保育料算定基準表につきましては、恐れ入りますが、議案の3ページに出ておりますので、御参照いただければと思います。
なお、この階層区分の変更につきましては、保護者、区民への周知が十分に確保できないということ、また激変緩和の観点から、平成27年度につきましては暫定措置を行いたいと考えております。暫定措置の内容については2点ございまして、1点目は、在園児について、今年度と比較しまして階層が上がる場合は、今年度の階層区分に戻しまして適用いたします。逆に、現行と比較しまして階層が下がる場合は、新しい階層をそのまま適用いたします。
2点目は、新規入所児童についてです。新規入所児童は、新しい階層を適用することとなりますが、D11階層以上の場合、現在の在園児と比べると負担が大きくなることが想定されますので、階層を1つ下げて適用させていただきたいと考えております。
次に、(2)保育短時間利用者の保育料設定についてでございます。子ども・子育て支援新制度におきましては、保育の必要量としまして、保育標準時間と保育短時間の設定が求められており、新たに保育短時間の保育料の設定を行う必要がございます。これにつきましては、国が示すとおり、保育標準時間の保育料のマイナス1.7%に設定したいと考えております。
なお、こちらの保育料基準額表ですが、議案の5ページに記載しております。
以上2点の変更、それから根拠法令等の明示、そして文言整理を行いまして、江東区保育費用徴収条例の改正をいたします。
恐れ入りますが、別紙の新旧対照表をごらんいただきたいと思います。新旧対照表の2ページの第3条でございますが、こちらの(1)が保育標準時間の保育料、(2)が保育短時間の保育料の規定でございます。
ちなみに、第2項は延長保育料、第3項はスポット延長保育の保育料の規定になってございます。
2枚おめくりいただきまして、4ページでございます。こちらは附則といたしまして、今回の暫定措置に関する内容を記載しております。附則の2番で在園児の階層区分の適用について、3番で新規入所児童の階層適用についてを規定しております。そして4番ですが、こちらは兄弟、姉妹がいる場合についてですけれども、在園している兄、姉につきましては暫定措置の2番で、新規入所となります弟、妹につきましては暫定措置の3番によって、それぞれ階層を適用するという内容でございます。
3の施行期日でございますが、平成27年4月1日を予定しております。
説明は以上でございます。御審議の上、御可決いただきますよう、よろしくお願いいたします。
——————————————————————————-
◯委員長  本件について、質疑を願います。
——————————————————————————-
◯大嵩崎かおり委員 最初に、この保育時間の問題について、伺いたいと思います。
1つ目は、今回、保育標準時間と保育短時間ということで区分をされて、それぞれの保育料の設定がされているわけですけれども、この保育標準時間というのは何時間なのでしょうか。そして、保育短時間とは何時間なのでしょうか。また、その認定について、それぞれ保育標準時間の認定と保育短時間の認定はどのようになっているのか、まず伺いたいと思います。
それで、前回もらった資料の中には、保育短時間の場合、延長保育は利用できないということになっていますが、その理由について伺いたいと思います。
2つ目は、この保育料の額の設定についてです。今回、D11階層以上はかなり上がってしまうために、区としては、在園児については、上がってしまう場合には今年度と同じ階層にするということですが、前回は所得税だったのが今回は住民税になっていますし、税額の区分についても違うわけです。ですから、平成26年度と同じ階層ということが、イコールで同じ保育料ということになるのかどうか、その点を伺いたいと思います。
それから、3つ目は、新規入園児について、D11階層以上は1階層下げるということですが、これも1階層下げて、平成26年度と同じ保育料ということになるのでしょうか。その点をお聞きしたいと思います。
それから、平成26年の第4回区議会定例会で、何区かでは保育料が既に決められていますが、そこと比べましても、やはり江東区の保育料は高いという状況です。この間、保育課長は、江東区の保育料が高いという認識はないという御答弁をされているのですけれども、私は、他区と比べても江東区の保育料は高いと思います。これについての認識を改めて伺いたいと思います。
——————————————————————————-
◯保育課長  何点かの質問にお答えいたします。
まず、保育標準時間、それから保育短時間の区分ですが、保育標準時間の認定につきましては、11時間以内の保育となります。保育短時間の認定につきましては、8時間以内の保育となります。
それで、保育標準時間と保育短時間の区分けでございますが、まず、月に64時間以上120時間未満の就労等でありましたら、そちらは保育短時間になりまして、120時間以上の就労でございましたら、そちらは保育標準時間になります。
それから、保育短時間の延長料金の設定がないということでございますが、基本的に短時間の8時間以内にということになりますので、恒常的に発生するものではないということで、延長料金は設けてございません。ただ、スポット延長保育として延長保育は使うことがございます。
それから、階層を戻したり、新規で入って1階層下げたりということの保育料でございますが、今ある階層の保育料で適用させていただきます。
そして、本区の保育料が高いということについての認識でございますが、最高額は確かに高いかと思います。出ているとおりでございますけれども、各階層の幅がございまして、その中では安いところもございます。ですので、江東区の保育料が全て高いという認識はございません。
また、新規入園児の1階層下げるところは、下がったところの階層における今の保育料を適用するものでございます。
——————————————————————————-
◯大嵩崎かおり委員 保育短時間の場合、8時間以内だということなのですが、この利用の時間が、8時間以内なら開所時間のどの時間でもいいということではなくて、9時から17時の間の8時間ということで江東区は決めているわけです。そうしますと、この時間に当てはまらない場合、結局パートで働いている方が保育短時間ということになるわけですけれども、この9時から17時の間というところにぴったり当てはまらない、例えば、もう少し朝の早い時間や、もう少し夕方の時間などに働いている方については、毎日スポット延長保育を使うことになるのでしょうか。そうしますと、保育料の負担がかなり重くなってしまう可能性ということは出てくると思うのですけれども、その点についてはどのように認識をされているのですか。まず、それを伺いたいと思います。
それから、江東区の保育料は、最高額については高いかもしれないけれども、ほかは高くないという御答弁なのですが、やはり高いのです。渋谷区などは、住民税額でいうと11万円までのところのD5階層までゼロですし、11万円から14万円のところのD6階層は7,490円という保育料です。渋谷区は特別安いわけですけれども、そのように独自でかなりの保育料の負担軽減をやっているところもあります。また、台東区も既に新しい保育料を決定していますけれども、台東区と比べてもやはり高いと思います。D11階層のところ、これは所得区分が違いますけれども、14万8,700円から18万8,800円のところで月額2万9,400円であり、江東区の場合で言うと、13万円から15万円のところが2万9,800円です。ここで比べても高いですし、江東区の場合、15万円を超すと3万2,100円になってしまうということと比べても、やはり高いのです。
この間、私たちは23区を全部調べましたが、どの階層でも、今の保育料の場合、所得税額20万円のところでも3,000円から5,000円高い、50万円のところでも3,000円から7,000円高い、100万円のところでは4,000円から1万円近く高くなっていました。そういうことをきちんと示して、どの階層でもやはり高いのですから、区分が違いますからぴったり穴があいて安くなるところもありますけれども、江東区の保育料というのは全体として高いのです。ですから、今回この暫定措置をとるとしても、今の保育料と変わらないように暫定措置をとるだけであって、保育料の設定自体が高いということには変わりがないと思います。今、経済的にも子育て世帯は大変な中で、もっと引き下げた保育料設定にすべきではないかと思うのですけれども、この点、いかがですか。
——————————————————————————-
◯保育課長  まず、1点目でございます。例えば9時から17時以外の8時30分から預ける必要がある場合、それから逆に言うと17時30分まで預ける必要がある場合などに、スポット延長保育が発生してしまうのではないかという御質問でございます。恒常的にそれが発生することが明らかな場合は、こちらのほうは保育標準時間の認定をさせていただきたいと思っております。これは国のほうからもそのようにするようにという指示がございますので、それに基づいてやっていきたいと思います。突然長くなるということはあると思っております。
それから、区の保育料が高いということでございますが、今回の階層区分の見直しに関しまして、C3階層の部分は住民税額4万8,600円ということで、この部分は今までよりかなり引き下げております。今までD5階層ぐらいにいた方、それらの方を、C3階層のほうに入れてきています。これは、ほかの区を言うのも何なのですが、台東区から出ている表を私も見ましたが、そこら辺は考慮しておりませんので、それから比べれば江東区のほうが安くなると考えております。
——————————————————————————-
◯大嵩崎かおり委員 一つ一つどこの部分ということで比べると、確かに高い部分、安い部分が出てくるとは思いますけれども、でも全体的に江東区の保育料が高いということに変わりはないと思います。また、台東区などでは、非課税世帯は保育料ゼロです。江東区は保育料を徴収しています。この点でいえば、非課税世帯からも保育料を徴収しているのは江東区、墨田区、大田区、世田谷区、足立区だけです。そういう点からも、所得の低い人の負担も重くなっているという実態があると思います。
それから、保育短時間の方で9時から17時に当てはまらない方は、保育標準時間での認定を行うということで、恒常的に時間がずれている人の対応については理解をいたしました。ただ、保育短時間の問題では、認証保育所の場合は、今回、保育短時間の認定を受けられるのは64時間以上です。ですから、これは例えば週4日、1日4時間以上働いている人がこれに当てはまるのですけれども、それ以下、例えば1日3時間という方は、保育短時間の認定を受けられないわけです。皆さんのところにもメールが行ったかどうかわかりませんけれども、既にそういう保育短時間にも当てはまらなくて、保育の申し込みができないという方が出てきているという状況になっています。
今、認証保育所が認可保育所に移るか、地域型保育事業に移るかということがありますが、地域型保育事業であっても、保育短時間の認定を受けていなければ預けられないということで、今までは短時間で仕事に出ている人も預けるところがあったのになくなってしまうという、新たな問題も出てきています。そもそも保育短時間、保育標準時間という区分そのものにも問題があると思います。9時から17時と区が設定したのも、結局はこどもの発達というところで、こういう設定をしたのだと思いますが、そういった問題についても、今後議論していきたいとは思っています。保育料については、この保育料では賛成できないということを申し上げたいと思います。
——————————————————————————-
◯細田勇委員  さきの1月26日の委員会でも御説明をお聞きしまして、申し上げました。国の制度改正に伴う負担を軽減するために、本区は、きめ細やかに特段の配慮をしています。一般会計の1割ほどが保育、子育て関連の予算になっていますけれども、この予算の1%に近い1億4,000万円という今回のこの保育料を、きめ細やかに、負担増にならないよう、段階的に全ての世帯に対して配慮して、本年度、負担を軽減する措置をしていただいたところです。これは大変に高く評価するところであります。子育て支援のトップランナーとして、引き続き東京23区をリードする施策を展開していただきたいと思います。本条例案に賛成します。
——————————————————————————-
◯議長  余り時間がないので、細かい質問は避けたいと思うのですけれども、私は、これから先の保育料の負担ということを非常に心配しておりまして、平成26年度の認可保育所、認証保育所、それ以外の無認可の保育所に通っているこどもの数を、とりあえず教えてください。
——————————————————————————-
◯保育課長  平成26年の4月でございますが、認可保育所に通っている児童数は約8,400人でございます。認証保育所のほうは約2,000人、それ以外の小規模保育、地域型保育につきましては、約200人が通園してございます。
——————————————————————————-
◯議長  実は、いわゆる子育て世帯の、ゼロ歳から5歳のこどもを幼稚園で見た場合、区立の幼稚園に通われているこどもの数が約1,900人、それから私立幼稚園、これは3年保育なのですけれども、約2,900人です。そうすると、1年の学年単位で見ると、区立幼稚園が1,000人ぐらい、私立幼稚園も1,000人ぐらいになります。今のお話ですと、保育園と称されるものに通っている人が1万1,000人弱ぐらいなので、単純に5で割ると2,000人ぐらいが保育園または類似施設に通っているということになるのです。だから、一時期に比べると、幼稚園に通っているこどもより保育園に通っているこどものほうが多くなってきているという流れの中で、この4月からの新法の施行により、5年間で認証保育所がどんどん認可保育所にシフトしてくるという現実を見た場合、今、細田委員から、子育ての予算は一般会計の約1割だというお話がございましたが、私の認識だと8分の1ぐらい、200億円ぐらいかかっているのではないかと思います。
ですから、要は、この200億円がこの5年間でさらに大きくなると思うのです。こどもの数もふえるでしょうけれども、私は認証保育所から認可保育所へ移る場合に、当然区の負担というのも大きくなると思うのです。その辺の中長期的な財政負担という面ではどうなのでしょうか。その辺、お答えいただきたいと思います。
——————————————————————————-
◯保育課長  認可保育所については、平成25年度決算では133億円でございました。続いて、認証保育所のほうは約22億円、これに保護者負担軽減補助が約4.5億加わっていますので、27億円近くになります。それから、小規模保育には補助として1.5億を区が負担しております。これが認証保育所が認可保育所に向かって移行していく場合になりますと、今、認証保育所は区の単独補助でやってございますので、今でも出ているのですが、認可保育所になりますと国や都からの補助が入ってきますので、定員数によってでこぼこがあり、要するにふえたり、逆に減ったりする場合もございます。ですので、定員によってわからないのですけれども、ただ一つ言えるは、保育料負担における国の部分との差額を区で持っていますので、認証保育所が認可保育所になればなるほど、その部分の負担がふえていくことは間違いないと考えております。
——————————————————————————-
◯こども未来部長  今後の保育関係の負担の危惧ということでございますけれども、私ども、平成25年度の決算で見ましても、一般会計1,743億円のうちの約11.8%に当たる205億円をこの保育関連経費として使わせていただいています。これは平成25年度の決算でございますが、今、私どもは、一生懸命、施設を整備しておりまして、今後それをすればするほど定員数がふえますから、そのこどもたちにかかってくる金額というものが大きくなってきます。
ちなみに、先ほど御意見もありましたが、江東区の保育料は高いということですけれども、ゼロ歳児で36万8,000円、37万円ぐらい月々費やしてございます。4歳、5歳で10万円ぐらいです。こういったことから考えまして、現在、平均いたしますと年額で大体百七、八十万円、この保育園児のために区で負担を強いられていると、こういった状況になってございます。これが今、議長が危惧されますように、認証保育所が認可保育所になりますと、その分、こどもたちへの保育の補助金がふえ、財政面の負担もふえてくるということで、私どもは考えてございます。
特に今後、江東区の場合、公共施設の整備によっては、起債残高等、それから基金の残高がかなり拮抗してくると、こういうことも含めまして、私ども、計画的に保育園の運営を考えていきたいと思っています。
以上でございます。
——————————————————————————-
◯議長  ありがとうございました。今回の議案については賛成をしたいと思いますが、私立・公立幼稚園の人数を聞きましたが、やはり江東区の子育てということで考えると、今、こども未来部長から答弁があったように、幼稚園と比べて保育関係には非常に区費が投じられているという感じがします。そういった意味で、江東区の保育料が高いか安いかという部分もあるのだけれども、幼稚園との比較とかそういうことを考えながら、今後保育料の設定ということを議論していかなければいけないのかと認識をしております。
以上です。
——————————————————————————-
◯伊藤嘉浩委員  今、こども未来部長から、保育料、そしてそのもとになるというか、年間コストは平成25年度決算で、一般会計の約11.8%、205億円だったというお話もありました。これから認証保育所が認可保育所に移行していくという流れの中で、さらに保育園がふえればふえるほど、もちろんコストはふえる中、加えて国から今回、その指針といいますか、それがなかなか出てこない中で、かつ時間がない中で、よくこれだけきめ細やかに料金表をつくれたと私は思っております。
そして、今回、この料金表、条例の改正に関しましては、我が会派は賛成でございます。平成28年度に向けて、これはまたかなりシビアな調整というのが必要になってくるのだろうと思います。加えて、ただ保育園をつくるといっても、つくればつくるほどコストはかかって、維持をしていくのにももちろんコストがかかります。その全体の予算の中で、この保育料のバランスをどうとっていくのかということも含めて、これはかなり難しいバランスとりだと思っておりますが、我が会派としましては、引き続きこの保育施策に関して、細かく見させていただきます。特に私としては、この保育料もそうなのですけれども、そこに係るコストの部分というのも、ある程度はまとまって大きくかかってもしようがないものだとは思います。そこに関しても、そのコストと保育料のバランスというのは、これは多分、23区でいえば23通りの別々の事情があると思いますので、単純な比較みたいなことは、私はできないと思っています。そういったものを含めて、本条例案には賛成でございます。ただ、平成28年度に向けて、またシビアな作業があると思いますが、それはまたちょっと頑張っていただきたいと思っております。
以上です。
——————————————————————————-
◯新島つねお委員  私も同じなのですけれども、平成28年度以降はいろいろと意見を言っていかなければいけないと思いますが、今回の平成27年度の保育料については、暫定措置もありますし、賛成をさせていただきます。
——————————————————————————-
◯赤羽目民雄委員 我が会派の態度については、先ほど大嵩崎委員からもいろいろありました。平成27年度は暫定措置があり、またそのときに考えて見直しをするのだというお話ですけれども、やはりこれは値上げです。保護者負担の増大の道を開くものということで、やはりこれは認めることはできないと思います。
この保育料そのものなのですけれども、これを決めるに当たっては、児童福祉法の第56条に、子育て世帯の負担について、家計の状況などを考慮して決めるとなっているのです。この間、子育てのニーズ調査ですとか、子ども・子育て支援新制度に移行する際の調査などを江東区は実施して、子育て世帯のそういった声も聞いていると思うのですけれども、その中で経済的支援を求める声が非常に多いのです。これは保育に限らずですけれども、ローンや高い家賃等さまざまな経済的負担を抱えている保護者の状況を区はどのように認識していらっしゃるのでしょうか。
それと、コスト、コストというお話がありますけれども、江東区は今、人口がふえておりますし、マンション協力金も徴収しております。江東区の子育てということであるならば、基金も十分あると思いますので、こどもの未来にかかわる大事な部分は、きちんと財源を充てて、必要な保育園をふやして、保育料の負担の軽減を図るべきだと思うのです。
港区は、多子世帯、第二子以降は来年度から無料にするということにしました。これは認証保育所も認可保育所もそうですが、この多子世帯の負担の軽減等については、この間、子ども・子育て支援新制度の議論の中でされてきましたけれども、その辺についての考えもお聞かせください。
——————————————————————————-
◯保育課長  子育て世帯への負担軽減に対する区の認識でございますが、今回、何回か申し上げておりますけれども、C3階層の税額が4万8,600円のところ、要するに所得が高くないと思われる世帯に対して、必要なところには手厚くするというような形で、今回改正をさせていただいております。
それから、多子世帯ですが、現状でも第二子は半額、第三子は免除ということはやっておりますので、これはこのまま継続していきたいと考えております。
——————————————————————————-
◯赤羽目民雄委員 必要な軽減措置を行ったということなのですけれども、子育て世帯の経済的負担が重いという認識をお持ちなのか、そこを聞いているのです。きちんと答えてください。
——————————————————————————-
◯こども未来部長  子育て世帯の経済的負担が重いという認識があるからこそ、今回、暫定措置を設けて、この1年でも1億4,000万円から5,000万円かけております。先ほどからも渋谷区、台東区、港区など、抱えている保育園児が違うところは、やはり区の負担というものも違ってきますので、その辺もあわせて考えながら、我々、進めていきたいと考えております。
以上です。
——————————————————————————-
◯委員長  それでは、各会派から御意見も出そろいましたので、ここでお諮りしたいと思います。本案は、区長提案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり)
——————————————————————————-
◯委員長  本職の宣告に対し御異議がございますので、挙手により採決いたします。
議長も委員会の委員であり、採決に加わりますのでよろしくお願いいたします。
本案は、区長提案のとおり可決することに賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)
——————————————————————————-
◯委員長  賛成多数であります。よって、本案は区長提案のとおり可決することに決しました。
なお、その旨を議長宛て報告いたします。
────────────────────────────────────
◎閉会の宣告
——————————————————————————-
◯委員長  本日予定されておりました案件は全て終了いたしました。
これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。
午後2時23分 閉会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です