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第3回定例会の原発・放射能関連の論戦から

放射能から子どもの命と健康を守ろうとすることは、子どもを持つ親だけでなく子孫を残そうとする人類の共通の願いだと思う。

江東区議会にも「保育園と放射能汚染に関する陳情」「放射線量の測定に関する陳情」など放射能から子どもを守ろうとする陳情が何本もかかっている。
私たち共産党区議団は、区民の声をもとに区内の放射線量測定の実施や保育園、学校給食の食材の検査などを求め実現させてきた。

他党は、本会議質問で「原発と放射能問題」はお伺い質問程度。「原発を推進してきた」政党だからか?、「原発からの撤退」に踏み出せないからか?、それとも「区政と関係ない」と思っているのか?、理由は、わからないが9月28日の決算委員会の質疑で自民党の新人が、その腹の中をのぞかせた。

彼は、放射能を心配するお母さんたちの活動に対して「小さい子どもを持つ心配しているお母さんたちに混じって活動を活性化させ、それを政治活動に結びつけているようなやからもいるらしいです」「ソ連の崩壊、冷戦終結以降、長らく退潮がささやかれてきた左派、極左陣営からすれば、放射能汚染や脱原発は保守をたたき、左からの政界再編、国家転覆を実現するためには極めて好都合とも言えますので、そんな闇の暗黒集団とも言えるような団体へと区民の方々を迷わせるようにするもの」と妄想めいた発言をした。

 世論調査を見ても「原発からの撤退」「脱原発」が70%以上をしめている。福島県は原発からの撤退を宣言し、各自治体も原発の見直しをはじめている。福島の原発事故で故郷を追われ、仕事を無くし、子どもの将来の健康を心配して家族バラバラで生活を余儀なくされている実態を彼は、どう受け止めているのか。

いま福島だけでなく各地で大気や土壌の放射能測定や除染を求める声が広がっている。また学校給食の食材の検査を求めることなどを含め、これらは左派も右派もない。これがなぜ「国家転覆を実現するため」なのか。原発や放射能を心配する運動を「左派」「国家転覆」などと意図的に歪め、混同させ運動を分断させようとする発言と言わざるを得ない。

いま大事な事は、「原発からの撤退」「放射能から命と健康を守る」という一点で多くの国民が大同団結して安心・安全なエネルギー政策へと転換をさせて行くことが日本の将来にとっても人類にとっても必要ではないだろうか。自民党は原発を推進し、電力業界から多額の献金をもらって来たことを反省し、献金は返して原発の被害者補償にまわし国民に謝罪すべきである。

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