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2006年第3回定例会決算委-鈴木康吉議員

区民要求は棚上げ、基金は515億円もため込み!

「税金と交付金が増えた」と貯金し、区民サービスは切り捨てる“冷たい区政”
 鈴木康吉議員はまず、17年度決算を「区民税など増税と民間委託で人件費を減らし、必要な区民施策は棚上げして基金に溜め込んだ決算だ」と特徴づけました。区民要求に背を向ける室橋区政では「不況や年金切り下げ、負担増で苦しむ区民はたまらない」と冷たい区政を厳しく批判しました。そして、予算の使いのこし43億円が黒字。その上96億円も基金に積み用地取得基金を合わせると515億円、過去最高になったと指摘しました。
区は「公共施設改築に2300億円かかる」「国の補助金も削られる」と危機感あおる!
 また区は25年も先を見て公会堂などの改築が800施設もあり2300億円もかかるとして基金に溜め込む口実にしているとして、「25年先の改築費にいまの基金を当てようとするのはおかしい」と批判し、「財源は国や都からも来る、区民サービスの予算を削るのは許されない」と指摘しました。
区は「財政の安定のため長期的視野で基金に入れた」などと言い訳しました。
不況で倒産・失業、生活保護が増え、増税と負担増で区民は悲鳴あげる!
 鈴木議員は、不況・倒産・リストラが横行し、生活保護が急増している。と、区民の実態を示し、都・区営住宅の建設、高齢者への家賃助成、保育園の増設など山積する区民要求に応えることが先決だ。と要求しました。
区は、保育園の待機児問題で「土地を買っても保育園をつくる」と注目の答弁。その他の要求にはこたえず、「財政基盤は脆弱。基金に頼らざるを得ない」などと答えました。
区民に犠牲を強いる民間委託アウトソーシングの見直しを求める。
 鈴木議員はまた、区の異常な職員削減が、区民サービス低下など問題が起きているとして「保育園で子どもにしわ寄せ、施設建設が遅れ保育難民が広がった」と批判しました。
また、パート・臨時・派遣社員など低賃金労働者がふえ公務労働の技術や安全性が継承されないと強調。民間委託で区民のプライバシー漏洩が心配され、役所への区民の信頼や社会の活力が失われることが懸念される、と指摘。委託した学校給食の見直しを求めました。
また、一時間も待たせる窓口の改善、戸籍事務などの「市場化テスト」は導入するな、と要求しました。
区は、「健全財政はアウトソーシングの成果」「保育園は公立が必ずしも評価高くない」などと強弁し「技術の継承、安全性、には充分配慮する」などと答えました。
 市場化テストには「プライバシー保護に気をつける。拙速な導入考えない」と答えました。

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